UAE中央銀行(CBUAE)は最新の統計を発表し、国内のイスラム銀行の資産が大幅に増加していることが明らかになった。過去12か月間で、これらの金融機関の資産は約860億AED増加した。2024年2月末現在、イスラム銀行の総資産は7177億AEDで、2023年2月の6317億AEDから13.61%の堅調な年間増加を記録している。
資産の増加に加え、イスラム銀行の預金も目覚ましい増加を見せた。2月末までに預金総額は5094億ディルハムに達し、前年同月の4399億ディルハムと比べ年間15.8%の大幅増加を示し、12か月間で695億ディルハムの増加となった。さらに、統計によると、イスラム銀行の投資総額は2月末時点で1417億ディルハムに達しており、これらの金融機関の活発な金融活動が浮き彫りとなった。
一方、UAEに拠点を置く従来型銀行も、基準期間中に総資産が上昇傾向にあることが確認された。2024年2月時点での資産総額は3.48兆AEDで、2023年2月の3.116兆AEDから11.7%増加した。従来型銀行は引き続きUAEの金融界を支配しており、2月末時点で同国の銀行資産総額の約82.9%を保有している。これは4.198兆AEDに上り、17.1%だったイスラム銀行の保有シェアを大きく上回っている。
UAE中央銀行(CBUAE)の最新データは、国の金融情勢に関する洞察を提供するだけでなく、UAE内のイスラム銀行部門に内在する回復力と成長の可能性を強調しています。過去1年間の資産と預金の大幅な増加は、消費者と企業の両方においてイスラム銀行サービスに対する好みが高まっていることを示しています。
イスラム銀行は、その拠点とサービスを拡大し続けており、国の金融エコシステムにおける主要なプレーヤーとなりつつあり、銀行部門の多様性と安定性の向上に貢献しています。さらに、イスラム銀行はシャリーア原則を順守しているため、国内外で幅広い顧客を惹きつけており、UAE 内外の金融の将来を形作る上でその重要性がさらに高まっています。